(名前変換主はリスナー・しかし変換箇所はありません すごく短い)





『リスナーのみんな、元気かー!?……おぉっ、元気そうな声がめっちゃめちゃよう聞こえるわ!
よっしゃ、ほんならDJ謙也がお送りする音楽番組“スピードスター・改”はじめるっちゅー話や。耳の穴かっぽじってよう聴くんやで!』


「あ、はじまったはじまった……って、カイ?」


受験勉強をしていた時期に、室内が無音じゃ寂しいからってたまたま付けてたラジオから流れてきた音楽番組“スピードスター”
この番組にすっかりハマッてしまった私は無事に試験に合格したあともリスナー継続中で、そろそろ1年になろうというところ。


『いやあ、実は改変期でうっかり消滅しそうになってんけどな、無理矢理“改”つけて捻じ込んだったでぇ!スピードスター・改の改は改変の改や!』
「あぁ、なるほどね〜」
『かいかいかいかい、五月蠅いっすわ』
「お、今日は財前くんも参加してるじゃん。ラッキー」


このスピードスターは音楽番組だけど、実は音楽だけを目当てに聴いてるんじゃなかったりして。
私の一番のお目当ては、曲間のフリートークで入るDJ謙也さんのボケと時々入ってくる作家の財前くんの辛辣なツッコミにある。

計算されたボケも勿論面白いんだけど、謙也さんから時々出る、ボケようとしたわけで無い本人にとっては至極真面目な発言がド天然だったりするのと、
それを年上相手にも容赦無く突っ込みを入れバッサリぶった斬っていく、財前くんの取り付く島も無いクールさがたまらなく快感なのだ。
そんなふたりの絶妙な掛け合いが面白くてツボに入って仕方ない、それこそ地元が誇る名漫才コンビ“小春ユウジ”並みに面白いと思う。

面白いからと勧めたら、見事に友達全員が大ハマりして、時々ファミレスに集まると恋愛や学校の話題に混じってスピードスターの話が出たりして。
殆どの子は作家の財前くんのクールさがカッコよくて好きっていうけど、私はこっそりDJ謙也さん派だったりする。だって可愛いんだもん。


『何や財前、今日はいつにもましてえらい突っかかってくんなぁ』
『いっそそのまんま消えたら良かったんすわ〜』
『ちょお、財前!お前作家やのに何物騒なこと言うてんねん!』
『謙也さん、しぶといっす』
『くうっ!相変わらず毒舌やな自分!まぁええわ、ほないくで!合言葉はNOスピードNOライフ!今日も1時間とくと聴いてってや!』


ところで、いつも不思議に思ってたんだけど。音楽番組だったら普通、合言葉はNOミュージックNOライフじゃね?
……まぁいっか、だって謙也さんだもんね。
財前くんが自作したっていう耳馴染みのジングルが流れてくれば、しばしお楽しみタイムのはじまりはじまり。










「 DJ☆KENYA 」と、とても迷った、とても使いたかった。でも字面で見ると誰か分かりづらいので断念。



作成2011.02.08きりん